トップ » レポート・出版物 トップ » 研究員レポート・特別報告 » 特別報告【アダプトプログラム】
研究員 津賀 高幸
アダプトプログラムは、道路や河川・公園など公共空間に対して、市民や地元企業の方が行政との取り決めのもと、美化活動を行うしくみのことです。我が子のように世話をすることから、「アダプト=養子縁組」といわれています。また、主に実施する区画には、看板(アダプトサイン)が設置されます。行政との協議・支援のもとに愛情と責任を持って活動を行うことで、地域に「わがまち意識」を育むことにつながるといえます。

現在、100を超える自治体で導入されているほか、国土交通省が進めるボランティア・サポート・プログラムを加えると、200以上の事例が見られます。
アダプトプログラムの情報センター「(社)食品容器環境美化協会」
http://www.kankyobika.or.jp/
ボランティア・サポート・プログラム:
http://www.mlit.go.jp/road/road/vsp/menu001.html
一般的なアダプトプログラムの特徴は以下のようにまとめられます。
アダプトプログラムは、散乱ごみ対策や市民参加の一手法など複数の効果を期待して導入されていますが、導入時における課題として、「既存の支援事業との明確化」「参加の呼びかけ」「実施エリアの調整」などがあげられます。
また、日本に導入されて4年が経過し、導入後の課題として「継続的な活動(意識の低下)」「活動の支援方法」「参加団体の広がり」などがあがってきています。
今後、アダプトプログラムを「継続的な協働システム」として確立するためには、いくつかステップアップの方策が必要となります。例えば、従来の役割分担による実施に加え、イベントの開催や参加団体との実態調査を通じた参加団体の意識高揚や、全体として情報共有により参加団体同士が助け合い、地域での活動を充実させる共同管理体制をつくっていくことが考えられます(下図参照)。


【このテーマに関連する弊社業務実績】
**無断転載を禁じます**